十月の日記/メモ

 

2003.10.18(土) 12:28:41
一年ほど棚に入れっぱなしでしばらく使っていなかった PC のマザーボードを使おうとしたところ、うんともすんとも言わないかったので、手近な人に「これなんで動かないの?」と気軽に苦情をいったら、「なんかコンデンサが膨らんでる」と指摘された。言われてから気づいてみると確かに1種類のコンデンサの頭が膨張している。それも12個あるうちの全部が全部である。電解液が漏れだした様な跡もある。
そこで前に、ある時期の台湾製電解コンデンサが高い確率で不良を出しているというニュースの噂を聞いたことを思い出した。ということでどうせ動かない上に保証も切れているのでだめもとでコンデンサを交換してみると、あっさりと直ってしまった。かなりだめだろうという予想のもとに作業していたのでちょっとびっくりしてしまうくらいだった。
交換作業は、部品面にスペーサーとネジで足をつけて半田面を上にしても安定するようにした上で、電動半田吸引器にさらに70Wの半田ごてをサポートに足して行ったが、かなり大変である。作業時間1時間弱。コンデンサは1ヶ70円もした。
取り外したコンデンサを見てみると G-Luxon とあった。
http://www.niccomp.com/taiwanlowesr.htm
に記事があり Luxon の名前も挙がっている。日本のルビコンの元社員が中国の会社でコピーの電解液を作り、台湾のコンデンサーメーカーでは問題の電解液が広く使われていたとかなんとか。
http://www.inte.co.jp/tenshoku/kenkyu/tk/doukou/d/tk_dko12.html
この記事なども読んでみると、マザーボードメーカー、コンデンサメーカーも有る意味では被害者の立場にあり... なんだかなぁ、である。
マザーボードメーカーにとって幸いだった事は、コンデンサの劣化がちょうど保証が切れた後に発覚する具合だったことだろう。マザーボードメーカーは保証期間の設定という意味では作っている製品の品質をよく分かっているとも言える。

2003.10.18(土) 13:49:00
Pentium4 は、上の話で言うとP4は半田ごてより発熱するわけだから、そう思うととてつもなく熱い。

九月の日記/メモ