【【【【【 デュアルショック2(SCPH-10010)の新機能使用方法 】】】】】     Ver. 1.00     2002/05/11     NT   hpinfo@xc.netyou.jp 本ドキュメントはデュアルショック2の新機能である感圧ボタンを使用するための資料 をまとめたものです。 なお、本資料は藤田氏による「プレイステーション・PAD/メモリ・インターフェー スの解析」および、寺川 愛印氏による「デュアルショック(SCPH-1200)の解析」資料を 前提とし、この情報に追記する形を取っております。 本資料は個人的な試行錯誤により求めた物であり、信頼性については保証いたしかねます。 また、この情報を基にした結果発生したいかなる損害についても筆者は補償いたしかねま す。 【【 感圧ボタンの使用方法 】】 1.ハードウェア SCPH10010は従来の250KHz通信に加え、500KHzで通信できるようになっています。 このため、従来のインタフェースで必要とされていた入力制限抵抗およびプルアップ抵抗 の値がそのままでは使用できません。(L->Hの回復が鈍くなるため通信が出来ません。) ・PS参考抵抗値  P=Pullup 420オーム(全信号ラインに使用)  R,100Ω(PSACK,PSDATラインに使用)  ※本抵抗値は試行錯誤により求めた物で、コントローラの定格を保証している物ではあ   りません。 2.通信プロトコル 【プロトコル】 寺川氏の資料によるプロトコルに下記コマンドを追加します。 1〜7まで、及びエラー検出については寺川氏の資料を参照のこと。 7-1. CONFIG_MODE_ENTER を発行する。 7-2. PRESSURE_ENABLE を発行する。 7-3. PRES_TRANS_START を発行する。 8. READ_DATA_AND_VIBRATE_EXコマンドにより各ボタンの情報が返される。 【コマンドリファレンス】 感圧ボタン機能のために新設されたコマンドは下記の2コマンドです。 << プレッシャーモードイネーブル (PRESSURE_ENABLE) >> CMD=01,4F,00,FF,FF,03,00,00,00 DAT=FF,F3,5A,00,00,00,00,00,5A (SCPH10010) このコマンドにより感圧ボタンを有効にする。 << プレッシャートランスファースタート (PRES_TRANS_START) >> CMD=01,43,00,00,5A,5A,5A,5A,5A DAT=FF,F3,5A,00,00,00,00,00,00 (SCPH10010) このコマンド発行後にREAD_DATA_AND_VIBRATE_EXコマンドを発行すると、 << リードデータ&バイブレートEX(READ_DATA_AND_VIBRATE_EX) >> CMD=01,42,00,WW,PP(,00,00,00,00,00,00,00,00,00,00,00,00,00,00,00,00,00) DAT=--,ID,SS,XX,XX(,XX,XX,XX,XX,XX,XX,XX,XX,XX,XX,XX,XX,XX,XX,XX,XX,XX) ID=79 モデル番号+通信データ量 SS=5A 固定 XX=読みとりデータ 詳細は下参照 +00 M| 左 | 下 | 右 | 上 |スタート|RST | LST|セレクト|L 押されると'0' +01 M| □ | × | ○ | △ | R1 | L1 | R2 | L2 |L 押されると'0' +02 Rスティック 左00-FF右 +03 Rスティック 上00-FF下 +04 Lスティック 左00-FF右 +05 Lスティック 上00-FF下 +06 感圧 右 無負荷00 +07 感圧 左 無負荷00 +08 感圧 上 無負荷00 +09 感圧 下 無負荷00 +10 感圧 △ 無負荷00 +11 感圧 ○ 無負荷00 +12 感圧 × 無負荷00 +13 感圧 □ 無負荷00 +14 感圧 L1 無負荷00 +15 感圧 R1 無負荷00 +16 感圧 L2 無負荷00 +17 感圧 R2 無負荷00 【【文献】】 文献1 「プレイステーション・PAD/メモリ・インターフェースの解析」 藤田 文献2 「デュアルショック(SCPH-1200)の解析」 Applause こと 寺川 愛印    applause@tky.3web.ne.jp